三都主“速口挑発”「田中隼磨はやりやすい」

満を持して戻ってきた途端、三都主がいきなりの“挑発”だ。
 「データでは一番かもしれないけど、実はどうかな?運動量あるし早いけど、
攻撃的な選手じゃないんで、逆にやりやすさがありますね」。
右ひざ痛でリーグ戦を2試合欠場。11日ぶりに全体練習に合流するとニヤリと笑った。

それは横浜Mの右サイド、対面でぶつかるMF田中隼磨のこと。
今年1月、アテネ五輪代表候補の宮崎合宿で行われた持久力テストで、
田中隼は“フィジカルの鬼”FW鈴木(鹿島)も抜くA代表を含む過去最高の数字をたたき出した。
 まさにJリーグNO.1の持久力の持ち主。
それでも、三都主は「ずっと前に張る(磐田MF)西とかの方が、後ろが気になる分イヤ」とバッサリ。
サッカーは数字ではなく駆け引き−。
日本代表でも数々の修羅場を潜ってきた男は、データを超える実力差を証明するつもりだ。
 11月29日の監督会見では“ホメ殺し”に終始した両軍指揮官。
しかし、選手の士気は高まるばかり。とくに三都主には燃える材料がある。
 清水時代の99年。磐田とのチャンピオンシップ第2戦で、
MF三浦文への報復行為で一発退場を食らった。
PK戦の末、敗れたチームをベンチから見守る屈辱を味わった。
鹿島時代のDF室井と2人だけの浦和のチャンピオンシップ経験者は
「頭はクールじゃないといけない。成長を見せたい」と強い思いを抱く。
 「守備が堅いのは逆にうれしい。難しいことは逆に気持ちいい。攻撃を爆発させたい」。
あくまで強気の三都主。合流初日は午前と午後の2部練習にフル参加。
再始動した“左サイドの刺客”が問答無用に横浜Mを切り裂く。
★田中隼磨「90分間走り続ける」 
 浦和MF三都主から直接“挑発”された横浜MのMF田中隼寒風が吹きすさぶ中での合宿初日は、
チーム一番のスタミナ男らしく、故障もなく調子のよさをうかがわせた。
「岡田監督からは90分間走り続けろって言われてます。それが持ち味ですから」。
右サイドの快足は、もちろん三都主の突破を許すつもりなどない。 

こんなこと言われたら、正々堂々と闘って勝つしかないでしょう!
隼磨の素晴らしいスタミナ、ドリブル、スピードを思い知らせてやって下さい!!